淡水カジキ 生き物ブログ

twitter名ナマニラミの生き物専門ブログ

夜の川でニホンイシガメを観察してたら まさかの個体に!

ニホンイシガメが生息する川の夜

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夏も終わりを迎え少し紅葉も始まる頃

日本古来の環境が残る川の上流域に来ました!

 

川の脇にはヨシが群落を形成しています。

見るからに、なにか居そう・・・

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ライトで足元を確認しながら入っていこう!

夜の川と言えば やはり夜ガサ(夜のガサガサの略)魚たちが寝ているので間近で観察できるのが楽しみ。

 

そんな事を考えていると・・・

早速怪しい影が。

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というか手前にもたくさんの魚がいますね。(カワムツ)非常に多くいるので無視です

魚に気づかれないようにそーーっと網を近づけます。

入った!!

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▲フナ(ギンブナ)

美しいフナが入りました。

淡水魚の中では誰もがご存知 超普通種。 でも昼間は警戒心が強く網で採るのは意外と難しい。

フナを逃がし少し下流をライトで照らすと

ああっ!

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この時期水中でジッとしてあまり活動しなくなる

岩の横に二匹のイシガメの姿が。

服の袖が濡れるのも構わず水中に手を伸ばします。

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美しい!

体の節々に彩られた鮮やかなオレンジ。エビなどの甲殻類を多く食べると色鮮やかになるのだとか。

飼育せずとも川で見るだけで大変満足です。

 

ひと時の幸せを味わうのもつかの間

 

少し嫌な気分になる物が。

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甲長22cmはある大きな甲羅が。この大きさは外来種のアカミミガメ

だろう・・・

 

と思ったのですが



ん?

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は?

もしやこれは

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▲ニホンイシガメ(最大22cmと、ほぼマックスサイズ)

イシガメだ~~!!

何という巨大サイズ あまりの感動に口から「まじかよ!」が止まりません。

見るからに長い人生を歩んできたであろう事を甲羅で語っています。

何というか捕まえたと言うより 出会わせてもらった感じがします。

たくさん写真を撮りその大きさに満足してリリース。

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自然とその背中に「ありがとう」と言ってしまいます。

 

またいつか出会えるのかなぁと思いつつ夜ガサ終了です。

 

 

川には漁業権が制定されている場合があります。 自治体のルールに従ってガサガサをしましょう。

夜の川は危険が非常に多いです。昼間に一度入って川の地形や水流を確認するなどして万全の準備で行くようにしましょう。